死亡前の出金を遺産と認めさせ、早期に協議を成立させた事例
- 2023.05.11
ご依頼者様
40歳代 女性
争点
生前の出金額を、遺産に加えるべきか否か
ご相談内容
被相続人が父で、相続人は母と子2人(うち1人は依頼者様)である事案で、母が父の死亡前約2か月間に、1000万円弱を出金していました。
依頼者様は母に対し、これも遺産に含めるよう求めましたが、母が応じなかったため、ご相談に見えられました。
当事務所の対応
まず当事務所において、依頼者様が持参された通帳の記録に基づき、正確に出金額を計算し直しました。
そして、相手方は、なかなか生前の出金分を遺産に加えることに応じませんでしたが、粘り強く法律上の説明をし、説得しました。
結果
その結果、当方も一定の譲歩をしたものの出金額の実質8割強の金額を遺産に加える内容で、3週間程度で遺産分割協議を成立させることができました。
そして、最終的には2か月弱で、合意した遺産額の支払いを受けることができました。
弁護士所感
当事者間では話し合いにならない場合でも、弁護士が間に入って法律面からの説得を試みることで、早期に解決に至ることもあります。
話し合いが行き詰ったと感じた場合でも、ぜひ弁護士に相談してみてください。
この記事を担当した弁護士
堺鳳法律事務所
代表弁護士
笹倉拓人
保有資格弁護士、税理士、宅建士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、M&Aシニアエキスパート
専門分野相続|不動産|離婚
経歴神戸大学経営学部 卒業|大阪市立大学法科大学院 修了|2012年:弁護士登録(65期)|大手法律事務所勤務を経て2018年10月に堺鳳法律事務所設立